平成12年5月31日以前。

2~3ヵ月に一度、一宮市から無料耐震診断の
依頼があります。

この無料耐震診断は昭和56年5月31日以前に建てられた、
木造住宅が対象で、それ以降の建物は診断を
受ける事が出来ません。

これまで建築基準法は「昭和56年6月」(新耐震基準)と
「平成12年6月」の2回にわたり、
耐震基準の大きな改正がありました。

平成12年の改正は阪神淡路大震災の教訓を踏まえたもので、
現行の耐震基準になっています。

そして、先日の日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の発表によると、
昭和56年から平成12年に建てられた住宅の実に84%が
現行の耐震基準を満たしていない(倒壊する可能性がある)という事です。

つまり、昭和56年から平成12年に建てられた住宅は
耐震性が不足しているにもかかわらず
無料耐震診断や耐震改修の補助金が受ける事が出来ません。

国は低炭素化や省エネ化住宅を推進するよりも
新耐震基準で建てられた建物の耐震改修に
力を入れて欲しいと思います。

                      五藤久佳デザインオフィス 坪内

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