軟弱地盤には。

建物を軟弱地盤から守るため、
地盤補強(地盤改良)を行います。

最も多く行われているのが杭による改良です。

杭といっても種類が多く鉄骨やコンクリート、
砕石などがあります。しかし、昔はこれらを使わず、
木杭(松)を打込み補強していました。
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近年、東京駅・丸の内駅舎復元工事の際に、
多くの松杭が見つかりましたが、そのほとんどは
腐ったり割れたりせず、しっかりと機能を果たしていました。

1万本以上の松杭が100年以上も東京駅を支え、
関東大震災などの自然災害からも建物を守ってきました。

木が腐る要素は
・栄養 ・酸素 ・温度 ・水分の4つで、
一つでも欠けると腐る事はありません。

東京駅の松杭も地中で空気に触れる事がないため
100年以上も機能を持続出来ました。

木杭は他の杭に比べ、工事がし易く、安価で、
支持力もコンクリートに比べ大差ありません。

そして、建物解体後も簡単に撤去、処分できるため、
住宅などの小規模建築でも期待されています。

五藤久佳デザインオフィス 坪内

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