階段の上りやすさは幅も重要。

建築基準法で階段の幅は75cm以上と決められています。

これは木造住宅の一般的な納まり、
柱の芯から芯が91cm、柱の半分5.25cm(両側)、
胴縁1.5cm(両側)、石膏ボード1.25cm(両側)
91-5.25-5.25-1.5-1.5-1.25-1.25=75
で得られる有効幅です。

しかし、これには手摺は含まれません。

仮に手摺が壁から7cm出ていると
最小有効幅は68cmになります。

68cmでは、すれ違ったり、大きな荷物を持っての
上り下りはなかなか大変です。

そこで柱の芯から芯を1mにしてみましょう。
100-5.25-5.25-1.5-1.5-1.25-1.25=84
有効幅84cm 手摺を入れても77cmです。

この9cmの違いで階段はとても広く感じ
ゆったりと上り下りができます。
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安八の家(芯から芯1m)
138-mini
岩倉の家(芯から芯1m)

階段や廊下は毎日通ります。
慣れることは決してありません。

階段は蹴上と踏面の寸法も重要ですが、
9cmの幅の違いが生活にゆとりをもたらします。

今実施図面を書いている住宅も
芯から芯は1mです。

五藤久佳デザインオフィス 坪内

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