お寺の耐震診断。

現在、お寺の耐震診断をしています!
明治頃に建てられた古いお寺です。

今週初めに現地調査に行って来ました。
古い建物なので既設の図面が無いため、
まずは調査を基に図面を起こしました。
これから建物の強度を出す計算に入ります。

柱を使って建てる木造軸組構法は2種類あります。
よく住宅で建てられるのは筋交いや金物・構造用合板で
壁量を確保する在来構法です。
それに対して、壁量に頼らず、
大きな木を柱と梁として組み合わせ、
木組みそのものによって耐力を生み出すのが伝統構法です。
お寺は伝統構法になります。

これは今回調査したお寺の屋根裏です。
湾曲した丸太を組み合わせて造られています。
棟木を支える大きな丸太の梁は、
太い所で40㎝以上、端から端まで約11m程の長さがあり
とても迫力がありました!

このお寺は本堂と少し離れた別棟で
現在はお寺としてはではなく、
地域の児童クラブとして使われています。
子供たちのためにも
いつ来るか分からない大きな地震に備え、
診断の結果を基に適切な耐震補強が必要です!

五藤久佳デザインオフィス 伊神

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