鬼が見守る。

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和風建築や神社仏閣などの屋根によく見かける鬼瓦。
鬼瓦は日本式建築物の棟(屋根の頂上部分)の端などに設置され、
雨仕舞いの役割を兼ねた板状の装飾瓦です。

鬼瓦の起源は、ギリシャ神話の怪物メドゥーサを
遺跡入口の上に厄除けとして設置していた文化だそうです。
同じように日本での鬼瓦がもつ役割は、主に厄除け・魔除けで、
「鬼」を味方につければその形相で厄を払ってくれるという意味が込められています。

社寺建築の鬼瓦は住宅の物に比べるとサイズが大きく立派です。
伝道院にも立派な鬼瓦が付いています。

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耐震改修工事で屋根を軽くするためにこの鬼瓦も取ってしまします。
しかしオーナーさんからこの鬼瓦は貴重なので外した後も
敷地内に飾って置いておきたいという要望がありました。
長い間、屋根の上で伝道院の厄を払ってきた鬼瓦は、
屋根から降りた後も、すぐ近くで見守り続けていきそうです。

五藤久佳デザインオフィス
 伊神

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