多くの順序を辿って。

覚王山の家は材料の発注や工事の準備が進んでいます。

柱や梁などは材木屋さんに発注し、
3階に使用する湾曲の柱は
今回お願いする材木屋さんで製作不可のため
湾曲材を得意とする別の工場にお願いします。

柱や梁は材木屋さんのプレカット工場で加工をしますが
加工する機械が真っ直ぐな柱や梁の加工しかできないため
湾曲の柱は大工さんが手刻みで加工をします。
さらに湾曲の柱と交わる梁なども機械で加工ができないので
そこも手加工になります。

通常、プレカット工場での加工が終われば
そのまま現場に材料を搬入して建て方となりますが、
今回の場合は、
①プレカット工場で加工+別で湾曲柱製作
②プレカット加工された材料と湾曲柱を大工さんが手加工
③材料搬入・建て方
言葉で書くと工程が一つ増えただけのようですが
通常よりも多くの順序を辿る上に時間も費やします。

先日も現場監督・材木屋さんと
どこまでプレカットで加工するか、
どこを手加工でやるか、
湾曲の柱をどのように組むのがよいかなど
打合せを行いました。
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手間暇は掛かりますが
いいものを造るため、
建築主に喜でもらえるように。
これからが頑張り時です。

五藤久佳デザインオフィス
 伊神

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