千利休の言葉 「渡りを六分、景四分」
茶室へ向かう庭石ひとつとっても
「渡り」つまり歩きやすさ(使いやすさ)と
「景」つまり庭としての美しさのバランスが
6 : 4である事が望ましいという事です。
これを「用の美」とも言います。
建築においても「用の美」は重要で、
ここをこうしたい、こう使いたい、
これが欲しいという、
建築主の要望を聞き、
使い勝手「用」とデザイン「美」の
バランスを見極め提案します。
この「用」と「美」のバランスの割合や感じ方は
人それぞれ異なります。
それが建築の難しいところであり、
面白いところだと私は思います。
五藤久佳デザインオフィス 坪内