浴室改修工事に思うこと

浴室の改修工事をしています。

Iさんは80歳のご高齢。

Iさんは息子さんらがいらっしゃいますが現在は奥さんと二人暮らしです。

しかし今夏、一緒に暮らしていた奥さんが自宅で倒れ入院されました。

幸い奥さんは回復されていますが、退院後は不自由になると予想され

浴室や洗面、トイレなどの改修に踏み切ったのでした。

もうひとつ改修へ踏み切った理由があります。

それは息子さんたちやお孫さんたちが盆正月に帰って来るのですが

寒いとか汚いという理由でお風呂には入ってくれないのだそうです。

Iさんの家も新築当時はワインレッドのタイルの凄く大きな、自慢のお風呂だったことでしょう。

 

私たちは普段、新築の場合ユニットバスという出来合いのものは使用しません。

それは私たち設計事務所の特色が発揮できないということと

そもそも建築主がそれを欲していないからです。

しかし、今回は逆でIさんは温かいきれいなお風呂を欲しているのです。

そしてIさんと初めてユニットバスのショウルームにも行ってみてきました。

すると以前よりかなり断熱性、保温性が進んでいることがわかりました。

 

顧客が必要としていることに応えることこそ私たちの使命だと思います。

年末年始にIさんが「新しい風呂に入ってけっ!」と息子さんやお孫さんたちに

自慢げに声を掛けていただけることを楽しみに工事は着々と進みます!

解体され躯体のみの状態

心配そうに工事を見守るIさん

 

保温性抜群のユニットバス!