新しい世界への扉を開く。

覚王山の家はようやく確認申請が下りました。
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確認申請が下りるまでの道のりはなかなか険しかったです。

基本設計の段階から事前に審査機関に何度も確認・打合せをしながら
実施設計を行い、図面を完成させました。
そしていざ審査機関に出したところ、
覚王山の家の特徴でもある湾曲の壁が認められないと言われてしまいました。
その理由は構造とは関係なく仕上げが湾曲やRの壁になっている
デザイン的なものは問題ありませんが
今回はその湾曲の壁に構造用合板を張り、
耐力壁としても採用しようしたからです。
耐力壁は通常垂直にまっすぐです。
また斜めの壁なども認められていますが
湾曲の耐力壁は今までに事例や実験データが無いので
認められないと言う事でした。

これを言われた時はかなりショックでした。
しかしそんなことで諦めてしまっては何も出来ないので
詳しい方に相談したり、他の審査機関数社にも相談し
打合せをした結果、2社からOKをもらう事ができました。
そしてその審査機関に申請を出し直して
ようやく確認済証が下りました。

初めの審査機関にNGを出された時はダメかと思いましたが
無事に下りてほっとしています。

少なくとも愛知県には今までに事例がないものを実現出来る
スタートに立てたという事になります。
もしかすると建築の可能性の新しい世界への扉を開いたのかもしれません。

覚王山の家の完成が今から楽しみです。
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五藤久佳デザインオフィス
 伊神

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