屋根勾配は屋根の傾斜の度合いを示すものです。
屋根勾配を表す時には30°、60°などの角度は使用せず
4寸勾配・6寸勾配と言った底辺を10としたときの高さを表す特殊な角度を使用します。
なぜ角度でを使わないかと言うと、
屋根を支える梁である棟木や母屋の取り付け高さは、
この屋根勾配によって決まってきます。
屋根勾配が4寸勾配であれば4/10、
水平に10移動すると、垂直に4上がるといった具合に
高さの計算を簡単にできるので、
現場での作業がとても楽になります。
屋根勾配によって使える屋根仕上げの制限があり、
緩いほど防水性能の高い屋根仕上げを使わなくてはいけません。
瓦は4寸以上、スレートは3寸以上、
2寸以下の場合は防水性能の高いガルバリウム鋼板葺きなどが最適です。
当方では屋根はガルバリウム鋼鈑をよく採用しています。
ちなみに桜並木の家は4寸勾配です。
屋根勾配は建物全体のバランスを考え決めていきます。
※イメージ:道路時の家(0.5寸勾配)
※イメージ:扶桑の家(4寸勾配)
五藤久佳デザインオフィス 伊神