名残惜しい御園座で初めての歌舞伎を観てきました。
実は歌舞伎って堅苦しいものだとばかり思っていて
この歳になるまで一度も観たことがなかったのですが
それは厳かでありながら華やかで、動きがあり、とても面白く
思っていた歌舞伎のイメージを払拭するものでした。
また、お客さんもお洒落をしいらして、特に女性は着物を
お召しになっているので、ロビーがとても華やいでいました。
どうして歌舞伎を観るのに着物を着るのかというと
それは、歌舞伎役者が客席を観た時に美しい着物を
お召しになった人が多いほど客席が華やかになり、
役者も自然に高揚し芝居のテンションが上がるのだそうです。
つまり、よりよい舞台を観客と一緒に創り上げるという意味があるのですね。
このような文化は歌舞伎がどんなに身近なものになっても是非、
残していただきたいものです(^.^)
夜の部
一、春調娘七種
二、ぢいさんばあさん
三、市川猿翁 市川猿之助 市川中車 襲名披露口上(下一枚目の画像)
四、義経千本桜
上の祝幕は襲名披露口上の前に花道よりカシャ!
亀次郎改め猿之助さんが憧れの福山雅治さんにデザインしてもらって贈られたもの。
そのデザインはそれぞれの歴代の後シテの隈取りが重なり合い
新たな隈取りの様に表現されています。 福山さんは多才な人ですね~。
公演後、御園座がこれで見納めと思うと、とても名残惜しく思いました。
微かな記憶ですが、初めて御園座で観劇したのは小学校に上がる前、
母と一緒に観た美空ひばりの公演でした。
そのころの私はテレビで観る有名人には必ず影武者がいて、
その時に観た美空ひばりも影武者(偽物)だと思い込んでいました。
歌舞伎の素晴らしい舞台に胸がいっぱいになると同時に
懐かしいなあという思いと、寂しいなあという思いが入り混じりながら帰路につきました。
新しい御園座が完成したら、是非、また最初の歌舞伎公演を観ようと心に決めています。
「 おもだかやっ!」