千秋の家の玄関ホールにはトップライトがあります。
建築基準法でトップライトは、壁面に設けた同じ大きさの
窓の3倍の採光効果が認められているため、
天井の高い空間でも全体的にとても明るくなります。
また視覚的静けさや、プライベート性の強い
独特の雰囲気をつくり出します。
しかし、トップライトは注意が必要です。
1つは熱、トップライトは光を沢山採り込むと同時に、
熱も沢山取り込みます。リビングなどの居室で
大きなトップライトを設けると夏はとても暑くなるため、
ロールスクリーンやブラインド等で日差しをコントロールする
必要があります。
もう一つは雨対策。
上に向かって設置するため、雨が溜まりやすいのと、
日差しによるコーキングの劣化がおこりやすくなります。
千秋の家のトップライトは時間をかけ、コーキングに頼らない
納まりを幾つも考えながら、実施図面を描いています。
五藤久佳デザインオフィス 坪内