物事に余裕があり窮屈でないこと。余裕。
建築にもゆとりはあります。
部屋数に入らないそのスペースは
多目的スペースやワークスペースと呼ばれ、
よく廊下の一部に設けたりします。
尾張旭の家も玄関の真上、
2階に多目的スペースがあります。
(3階は収納です)
3帖弱のこのスペース、基本計画段階では
カフェスペースとして設けましたが、 引渡しから
2年経った現在でも片隅に冷蔵庫やポットが置かれ
いつでも一息つける場として使われています。
3階の子供室前の廊下には本棚と
ワークスペースがあります。
ここでは子供達が友達と本を読んだり、
パソコンをしたり、ゲームをしたりと
コミュニケーションの場として使われています。
基本計画で、この場所を無駄なスペースと
思ってしまえばそれまでですが、
実は住み始めてこのスペースの良さに気が付きます。
LDKでなく、寝室や個室ではない多目的なスペース
つまり何にでも使えるこのスペースが、
心にゆとりをもたらしてくれます。
五藤久佳デザインオフィス 坪内