浴室改修工事に思うこと

浴室の改修工事をしています。

Iさんは80歳のご高齢。

Iさんは息子さんらがいらっしゃいますが現在は奥さんと二人暮らしです。

しかし今夏、一緒に暮らしていた奥さんが自宅で倒れ入院されました。

幸い奥さんは回復されていますが、退院後は不自由になると予想され

浴室や洗面、トイレなどの改修に踏み切ったのでした。

もうひとつ改修へ踏み切った理由があります。

それは息子さんたちやお孫さんたちが盆正月に帰って来るのですが

寒いとか汚いという理由でお風呂には入ってくれないのだそうです。

Iさんの家も新築当時はワインレッドのタイルの凄く大きな、自慢のお風呂だったことでしょう。

 

私たちは普段、新築の場合ユニットバスという出来合いのものは使用しません。

それは私たち設計事務所の特色が発揮できないということと

そもそも建築主がそれを欲していないからです。

しかし、今回は逆でIさんは温かいきれいなお風呂を欲しているのです。

そしてIさんと初めてユニットバスのショウルームにも行ってみてきました。

すると以前よりかなり断熱性、保温性が進んでいることがわかりました。

 

顧客が必要としていることに応えることこそ私たちの使命だと思います。

年末年始にIさんが「新しい風呂に入ってけっ!」と息子さんやお孫さんたちに

自慢げに声を掛けていただけることを楽しみに工事は着々と進みます!

解体され躯体のみの状態

心配そうに工事を見守るIさん

 

保温性抜群のユニットバス!

NHK「恋するハエ女」ドラマ

「おいハエ女!人生を変えたければ、俺の言うことを聞け!」

恋も仕事も上手くいかないアラサー女の前に現れた男は暴言を吐きまくり

彼女の平凡な人生がある日、一変する!

「ミムラ」演じる小学校教師がノンストップ・ハイテンションな展開で

そそのかす男と、そそのかされやすい女の人生を賭けた”サスペンスラブコメディ

人生、攻めた方が楽しい!

私もPTAとして一役買っていま~す(^o^)/ 是非ご覧くださ~い!

NHK総合 11月6日~12月11日 毎週火曜午後 10:55~11:24                                  再放送                    毎週月曜 0:40~ 1:09(日曜深夜)

出演者:ミムラ、筧利夫、青木さやか、イッセー尾形、温水洋一、川岡大次郎、本田博太郎

五藤久佳デザインオフィス

 

式年遷宮に檜を供給する井出の之小路山(東濃の森)

木の家スクールhttp://kinoie.web.nitech.ac.jp/第6回

岐阜県と長野県の県境にあり、かつては江戸城にも供給し、今も伊勢神宮に木材を供給している井出の之小路山(天然林)へ行ってきました。

江戸時代は不入山(ふにゅうざん)として部外の立ち入りを禁じた山でした。

今も林道に何重にも扉に鍵がかけてあり厳重な管理でした。普段、私たちは建物を建てる際、大量の材木を消費します。現場に運ばれてきたその木材はすでに四角く定型に削られ、生き物の状態から無機質な材料へと変化しています。そのような本来、森で生き生きと育っていた物を使う立場として、その材料のルーツを確認しておきたいと常々思っていました。

途中、林道の細道で休憩をしました。画像中央、奥の方に見えるところまでひたすら車で登ります。

着いた所で正午を回ってしまったので腹ごしらえのため地元名物の「朴葉寿司」をいただきました。見た目にかわいらしく、まさに素な味でとても美味しくいただきました。

伊勢神宮に納めた御神木の伐り株

御神木祭では山の斜面にステージを組み大々的にセレモニーを行います。「三ツ紐切り」という斧だけで一対の檜を「人の字」になるように伐り倒します。チェンソーは使わないそうです。

伐った後、根元にはサワラがすぐさま生えてきます。檜とサワラが勢力争いをしているのだそうです。この森は海抜1,000M。檜とサワラが7:3の割合で生息しています。もちろん自生です。


江戸時代より山の管理を任された山守の末裔の内木哲郎さんに紙芝居など交えながら楽しく
ご案内していただきました。



千年の檜 枝打ちはしていませんが幹の左側には一本も枝がありません。
左側に他の木があるとそちらには枝を出さないそうです。

千年の檜の前に見守られビレイパレスの小澤さんとのスリーショット。森に抱かれ有難い気持ちです。

今回の見学で建築材料としか見ていなかった檜がこうした山で何十年、何百年も育ち、生物(植物)としての営みを経て私たちのもとに来てくれるということが確認出来てとても有難い経験でした。そして以前よりも木に対する愛着が増し、木の生物としての特性を生かしながら大切に扱おうと思いました。

五藤久佳デザインオフィス