芸どころ名古屋 御名残御園座 三月大歌舞伎

名残惜しい御園座で初めての歌舞伎を観てきました。

実は歌舞伎って堅苦しいものだとばかり思っていて

この歳になるまで一度も観たことがなかったのですが

それは厳かでありながら華やかで、動きがあり、とても面白く

思っていた歌舞伎のイメージを払拭するものでした。

また、お客さんもお洒落をしいらして、特に女性は着物を

お召しになっているので、ロビーがとても華やいでいました。

どうして歌舞伎を観るのに着物を着るのかというと

それは、歌舞伎役者が客席を観た時に美しい着物を

お召しになった人が多いほど客席が華やかになり、

役者も自然に高揚し芝居のテンションが上がるのだそうです。

つまり、よりよい舞台を観客と一緒に創り上げるという意味があるのですね。

このような文化は歌舞伎がどんなに身近なものになっても是非、

残していただきたいものです(^.^)

夜の部

一、春調娘七種 

二、ぢいさんばあさん 

三、市川猿翁 市川猿之助 市川中車 襲名披露口上(下一枚目の画像)

四、義経千本桜

096

上の祝幕は襲名披露口上の前に花道よりカシャ!

亀次郎改め猿之助さんが憧れの福山雅治さんにデザインしてもらって贈られたもの。

そのデザインはそれぞれの歴代の後シテの隈取りが重なり合い 
新たな隈取りの様に表現されています。 福山さんは多才な人ですね~。

105

公演後、御園座がこれで見納めと思うと、とても名残惜しく思いました。

微かな記憶ですが、初めて御園座で観劇したのは小学校に上がる前、

母と一緒に観た美空ひばりの公演でした。

そのころの私はテレビで観る有名人には必ず影武者がいて、

その時に観た美空ひばりも影武者(偽物)だと思い込んでいました。

 

歌舞伎の素晴らしい舞台に胸がいっぱいになると同時に

懐かしいなあという思いと、寂しいなあという思いが入り混じりながら帰路につきました。

新しい御園座が完成したら、是非、また最初の歌舞伎公演を観ようと心に決めています。

   「 おもだかやっ!」

 

 

 

いよいよ明日、見学会と鈴木博之氏の講演会です。

「墨会館の価値と見所」のイベントが佳境になってきました。

明日は午前に愛工大の野々垣篤准教授 説明による「墨会館」の見学会、

午後からは明治村館長、建築史家の鈴木博之氏のご講演

「丹下健三と50年代の建築」と早稲田大学教授石山修武氏との対談が予定されています。

どんなお話が聴けるのかとっても楽しみですねー!

お陰さまでどちらも定員を大幅に超えての申し込みがあり、

現在はお断りのご連絡をしている状態です。ごめんなさい。

092

画像は尾西歴史資料館に展示してあります展覧会の様子です。

パネルは墨会館を所有していた「艶金興業」「丹下健三氏の功績」

丹下健三氏が家具を依頼した「天童木工」、また当時は設備設計家として

丹下健三氏が墨会館設計に起用し、後にコルゲートハウスで石山修武氏に

大きな影響を与えた「川合健二氏」について展示しています。

(社)愛知県建築士事務所協会一宮支部がそれぞれ独自で研究し

作り上げました。

091

また家具も墨会館から譲り受け大切に使っていらっしゃる企業より

お借りして展示しています。その企業のご厚意で実際に座ることが

できます。

その他、A1判の青焼図面、テラコッタブロックや大判タイルなど実際に使われた

モノが展示してありますのでどうぞこの機会にご覧ください。

展覧会は3日、日曜日3時半までの展示になっています!