大工の経験と知恵。

先週建て方が終わった覚王山の家ですが
建て方後しばらくは材木が露出しているので
濡れないように養生をする必要があります。
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足場のメッシュシートの中は
建物全体をブルーシートで覆っています。

そして屋根ですが切妻や片流れ屋根の場合は建て方の際に
屋根合板の上に防水のルーフィングまで張るので
その上からブルーシートを掛ければ雨を防ぐことが出来ます。
しかし覚王山の家は陸屋根で防水シート仕上げです。
陸屋根の場合は下地を造らなくてはいけないので
防水工事をするまでに時間がかかってしまいます。
そのまま上からブルーシートを掛けても
水が流れず溜まってプールのようになってしまいます。

そのため大工さんが簡易的な屋根を造りました。
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これが簡易屋根の中です。
中心から脚立と下地材で屋根の骨組みを造り
上から10m角の大きなブルーシートで覆い、
水が入らない・溜まらないようにしてあります。
これを現場にあるあり合せの材料だけで造ってしまいます。

他にも大工さんによっては作業がしやすいように
現場にある材料で簡易的な机を造ったり、
道具を置く棚を造ったりしていることもあります。
これも大工さんの知恵と経験あってのものだと思います。

ちなみにこの簡易屋根の中、
完全にブルーシートで覆われているため
風も全く通らずサウナ状態でした。
上がった瞬間に汗が止まらず、
カメラのレンズもすぐに曇るくらいでした。

この中で作業をしている大工さんは本当にすごいと思いました。。。
くれぐれも熱中症には気を付けて欲しいと思います。

五藤久佳デザインオフィス
 伊神

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